知的障害者授産施設の職員と内容

知的障害者授産施設とは、18歳以上の知的障害者の人を対象に、職業訓練・作業訓練を行う場所のことを言います。ここでいう知的障害者とは、一般企業での雇用が困難な人たちのことを言います。この施設は、知的障害者福祉法により定められたものとなっています。この知的障害者授産施設により、知的障害者の人が、職業を得て、自力での生活を可能にすることを目的としているわけです。この施設のサービス内容としましては、様々あるのですが、一言で言えば職業リハビリテーションの役割を担っていると言えるでしょう。障害のタイプに応じた働く場所の提供と、その仕事をするための能力を鍛えることを目的としています。また、働くことだけでなく余暇の活動においても社会への適応能力を磨いていくという目的もあります。

施設の形体としては、通所型施設と、入所型施設があります。通所型施設は自宅から通うことが出来る施設です。定員は20名以上となっています。一方で入所型施設は、通いではなく、実際にその施設に入所することになります。この場合、定員は50名以上となっています。

知的障害者授産施設の求人としては様々あります。作業指導員から、生活指導員の仕事もありますし、介助員の仕事もあります。看護師や医師として働く人もいます。これらの職業の人は直接援助職員と呼ばれます。一方で、間接援助職員と呼ばれる仕事もあり、こちらは事務員や調理師、栄養士といった仕事がそれにあたります。

一般就労が難しいとされている18歳以上の知的障害者の方のための施設である知的障害者授産施設における職務とは沢山あるわけですが、ケアマネージャーの資格があると、より職務の遂行において役立つことと思われます。

ケアマネージャーとは別名「介護支援専門員」と言います。内容としましては、保険・医療・福祉のそれぞれのジャンルにおける知識を、広範囲に身につけていることを要求されます。実務経験を一定期間以上行っていることが必要になり、またある特定の国家資格を保持していないといけない等、結構ハードルは高いんです。ここで言う国家資格とは、石や歯科医師、保険師から看護師やはり師、柔道整復師といった様々な国家資格が対象となっています。さらに資格があるだけでなく5年以上かつ900日以上の実務経験まで要求されます。資格なしの場合は、介護等の業務（身体障害者更生施設や介護老人保健施設など）に従事しているという経験が10年以上かつ1800日以上を要求されます。

このようにハードルの高いケアマネージャーですが、それだけに持っていると有利であることは間違いありません。ですから知的障害者授産施設への就労を希望している人は、これを持っていることでかなり有利になることは言えると思います。とは言えいきなりそこまでのものを求めるのも酷ですから、最初は経験を積むためにも、まずは知的障害者授産施設の実務経験を積むというのも良いと思います。職務の経験が増えていけば、おのずと実力がつくだけでなく、ケアマネージャーになるための資格も備わってきますので、その状態でケアマネージャーの資格も取ってしまえば、相当職員として優秀になると言えましょう。