肝臓の専門医

肝臓病学の進歩に即して、肝臓病を専門とする優れた医師を養成しようということで、肝臓病の専門医制度も出来ました。より専門的な知識と経験を持った医師が、肝臓病関連にはいますので、そういった専門医を訪ねることで、肝臓病への適切な対処が可能となるわけです。日本肝臓学会の肝臓専門医の情報に関しては会員名簿が公開されていますが、この会員名簿は、認定医師の名簿ではないようなのでご注意ください。

肝臓というのは、とても我慢強い臓器と言えます。ですから、少々のダメージを受けていたとしても、自覚症状はなかなか出にくいのです。そのため、肝臓病は、かかってもなかなか気付きにくく、適切な治療を受けられずに時が過ぎてしまうという、その点でかなり厄介な病気と言えます。ですから、知らず知らずのうちに症状が進行していくことのないよう、健康診断はちゃんと毎年受けて、肝機能の異常が少しでもあった場合は、病院でさらなる精密検査をお受けになって欲しいと思います。

肝臓病は、肝炎→肝硬変→肝がんと症状が進むにつれて、治療が大変になります。A型肝炎ですと自然治癒が可能になりますが、特に肝硬変以降となると、一度発症してしまうと元に戻すことは出来ないそうです。肝臓病は様々に分類され、それぞれの特徴は異なります。ですから、やはり自分がどの段階かを知り、その症状に合わせて、適切な治療や対処法を施す必要が出てきますので、肝臓の専門医にあたることをお勧めします。