書道の資格・検定
書道の資格というのは、様々あるようですが、一般に書道●段といった場合、その資格の正式名称は、日本教育書道連盟の技量認定制度ということを指すようです。
ですが、最近では文部科学省認定の毛筆書写検定の方を目指す人も多いようですね。このような資格制度は、あくまで技量の認定であって、書道の先生になるための資格というわけではないようです。書道の先生になるのに、特別な資格は必要ないようです。ですが、やはり書道の教室を開く場合、そういった資格や検定での級、段位を持っていた方が先生としての実力も示しやすいですし、生徒の側も判断基準として非常に分かりやすいと思います。
実際、人に教えるとなったら、そういった資格がとれる程度の実力は必要になってくるでしょう。ですから、実質、書道の先生になるには、そういった資格をとることが「必要」と言ってしまっても良いのかもしれませんね。
そのような資格ととる際、やはり書道教室に通うのが一番良いでしょう。独学よりも、先生に習う方がずっと上達は早まると思います。また、多くの生徒と切磋琢磨する学習形態は独学よりも成果が出やすいというのも、各種調査で明らかになっているところです。
ただ、1つ注意点としては、書道教室を選ぶのもある程度慎重になった方が良いということです。まず、先生も人間です。誰にでも字に癖があるのです。その癖が、あまりにも強いという人もいます。そのような場合その先生の癖にひっぱられたりする可能性が出てきます。ですから、いくつかの教室を体験入学的な形で受講してみて、自分に最適と思えるところを選ぶと良いでしょう。
書道の道具
書道をこれから始めようという方も結構おられるようですね。小学校の頃に、習字の時間なんてのもありましたし、習い事でお習字を習っていた方もおられるかもしれません。今から始める際、どのような道具が必要かについて、今回はお話しようと思います。まず、筆と紙と墨が必要ですね。
筆は様々な素材のものが出ています。比較的初心者向けとされているのがイタチやタヌキの毛等を混ぜて作った筆です。値段も手ごろであることが多いですね。あまり値段の高いものを選んでも使いこなせない可能性がありますので、まずは手ごろなもので練習を積んでから、高級な羊毛等の筆にも挑戦してみると良いでしょう。
墨ですが、硯と墨をすってやるのがやっぱり良いでしょう。墨汁でも良いのですが、やはり書道というのは「道」と名がつくとおり、心の面でも鍛えるという意味合いがあります。ですから、この硯で墨をするという作業は精神を統一するという効果も狙った一種の儀式のようなものですので、大事にしたいところです。墨選びも、基本的にはどんなものでも良いのですが、デリケートな素材でできているものですから、保管には気を使いましょう。高温多湿を避け風通しの良い所に保管するのがミソとなります。
最後に紙について。これは、沢山売られている半紙で良いでしょう。これになれたら、和紙にも挑戦しましょう。あまりにじまないものにしておきましょう。ただ、腕が上がってきたら、滲みも上手に利用して良い字を書くということにも挑戦してみましょう。
以上、簡単ではありますが、書道の道具選びのポイントをお話してみました。参考になれば幸いです。